2017年3月12日日曜日

MacBook Pro でトリプルディスプレイを実現する

私の地味な夢としてトリプルディスプレイの環境の実現がありました。
今回、実現のチャンスがありましたので、早速とりかかってみました。
実現に当たって奮闘しましたので、記録を載せておきます。

環境説明

まずは、環境の説明から。
今回は MacBook Pro を使用してトリプルディスプレイの環境を構築したいと思います。

MacBook Pro(Ratina, 13-inch, Mid 2014)
プロセッサ: 2.8G Hz Intel Core i5
メモリ: 16G 1600 MHz DDR3
グラフィックス: Intel Iris 1536MB
OS: Sierra(10.12.3)

この Mac には、ThunderBolt x 2, HDMI x 1 の出力ポートがあります。

そして、接続するディスプレイは、

iiyama Pro Lite XB2830HS x 2, I-O Data LCD-DTV222XBR

です。
もともと、Pro Lite x 1 と LCD-DTV222XBR はあったので、Pro Lite を 1 台追加購入しました(約 20,000 円)。

購入品: iiyama ディスプレイ モニター ProLite XB2380HS-B2 23インチ/IPSパネル/LED/HDMI端子付/昇降・ピボット機能搭載

MacBook Pro への接続

今回接続するディスプレイは、いずれも HDMI を使用して接続しようとしています。
MacBook Pro に接続するには、2 台は ThunderBolt に変換する必要があります。
(残りは HDMI で接続)
幸い、1 台分のアダプタは持っていたので、残りの 1 台分を別途購入しました。

今回購入したのは、cyberplugs 製の 500 円のアダプタ。
価格的にちょっと心配ですが、レビューを見る限りいけると思い購入しました。

購入品: mini Displayport - HDMI変換アダプタ cyberplugs

さっそく繋いでみた結果

アダプタも届き、早速接続をしてみました。
接続は、上記に書いている通り

しかし、、、2 台しか映らない。
今回購入したアダプタとの相性が悪いのかとか、接触不良が発生しているのかと色々接続を変えてみましたが変わらず。

調べてみると、今回の構成では MacBook Pro では「最大 2 台まで」しかサポートしていないとのこと。

MacBook Pro (Retina, 13-inch, Mid 2014) - 技術仕様
https://support.apple.com/kb/SP703?viewlocale=ja_JP&locale=ja_JP

たしかに、グラフィックスとビデオの項目に「本体ディスプレイで標準解像度、最大2台の外部ディスプレイで最大」の記述が。
ポート構成をみると 3 台行けそうじゃないですかぁ。。。
自分の調査が甘かったのが全て悪いのですが、、、みなさん何かする時は仕様を確認しましょうね(涙目)。
ということで、20,000 円近く使って私の夢は儚く消え去ったのでした。

諦めたらそこで試合は終了ですよ

上記の絶望からしばらくして、20,000 円も消費して使えないディスプレイを置物にするのは忍びないので、どうにか使う方法を考えてみました。
方法としては、USB - HDMI への変換アダプタを使うしかなさそうでした。

そこで、USB - HDMI への変換アダプタを調べてみました。
Windows 用はわりかし見つかるのですが、Mac 対応で調べてみると、あまり見つかりませんでした。
どうやら I-O データの物を使えば実現できそうだけど、ドライバをインストールする必要があるとこのとで、そのドライバは社外品とのこと。
社外品というのに不安を感じたので調べてみると、その社外とは DisplayLink 社のドライバを使うみたい。

さらに DisplayLinks 社を調べてみると、色々なメーカー製品に同社のチップが使われているようで、先程の I-O データの物も DisplayLink 社製のチップを使っているようです。
これで、社外品のドライバを使うことも納得しました。
ということで、同社のチップを使っているものを使えば Mac で使えるということなので、DisplayLink 社をキーワードに対応品を調べて、みるといくらか見つかりました。

その中で、今回は Cable Matters 製の物(6,500)を購入しました。
また同社のチップも数種類あり、それぞれの製品があるのですが、スペックを考え 4K 対応のものにしました。

これでこれまでの合計額が 26,500 円となり、いよいよ背水の陣を敷き、いざ最終決戦へ

購入品: Cable Matters Windows&Mac用 USB 3.0 → HDMI 変換アダプタ 4K解像度対応

念願のトリプルディスプレイ達成

注文から数日たち、ついに USB - HDMI 変換アダプタが到着しました。

物は小さく、若干の不安を抱きながら早速接続。
USB も 3.0 を使用しないと駄目なようです。
ただ、ハブ経由での接続でも問題ないとのことなので、今回はハブ経由で接続してみました。

まずは、ドライバを入れずに接続してみたところ、やはり映りませんでした。
ここまでは想定取りなので、情報通り DisplayLink 社のページからドライバーを取得しインストールしました。

DisplayLink - Downloads
http://www.displaylink.com/downloads/macos

インストール後、再起動をかけると。。。見事念願のトリプルディスプレイを実現することができました。

使ってみた結果

みごと、環境が実現できたわけですが、気になる点があるので紹介しておきます。

透過の表現がうまくできていない?

Mac の設定として、「ディスプレイごとに個別の操作スペース」をつかうようにしています。
これで、ディスプレイごとにメニューバーが表示されるようになり、フォーカスのないディスプレイのメニューバーは透過表示になるのですが、HDMI や ThunderBolt で接続していた時に比べると
この表現がうまく出来ていない感じがします。
その他の部分は特に気にすることなくきれいに表示ができています。
これは、モニタの設定を変えれば解消できるかもしれないので、ちょっと様子見ではあります。

早い表示はやや遅延あり

ほぼ気にならない程度ですが、マウスカーソルを動かした時に、本当に少しだけ表示が遅い気がします。
これは、ゲームなどを表示しない限りは全く問題ないレベルと思います。
この点は、USB アダプタに接続したディスプレイだけなので、反応速度が欲しい場合は HDMI 接続または ThunderBolt 接続のディスプレイを使えばよいかと思います。

Mac 自体の動作がもっさり?

表示に関しては上記の通りですが、なんとなく動作がもっさりしている気がします。
例えば、このブログを書いている時に文字の変換をするのですが、キーボード入力から変換の時のスピードが以前よりやや反応が鈍っている印象を受けます。
この感じも慣れればなんとかなりそうですが、気になる点ではあります。
Mac のスペックによっては気にならないレベルまで持っていけるかもしれません。

まとめ

結構な出費をして一度失敗したので、かなり凹みましたが、みごと USB - HDMI アダプタにより実現できたので結果的にチャレンジしてよかったと思います。
実際にトリプルディスプレイにすると、かなりの情報を表示できるので作業は捗るかと思います。

表示と引き換えに、若干動作が遅くなるのでそこはトレードオフということでしょうか。
ディスプレイのサイズによっては設置スペースも結構必要なので、設置環境も前もって調査しておく必要があります。
この環境になれると、外での作業の際(ディスプレイ1台になったとき)にストレスが溜まるかもしれません。

今回の失敗が同じくトリプルディスプレイにしてみたい人のお役に立てれば幸いです。

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今回のトリプルディスプレイで使った商品を載せて置きます(Adblock 等を使用していると表示されません)。

Written with StackEdit.

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