2021年1月1日金曜日

Wena3 購入と使用感

これまでは、Apple Watch シリーズ2を使っていたが、流石に古くソフトウェア・アップデートの対象外ということもあり、次のスマートウォッチを探していたところ、Sony が Wena3というスマートウォッチ?のような物を発売するとのこと。

Sony Wena3

発売は、2020年11月27日。
コンセプトとしては、これまでのスマートウォッチのようなものではなく、時計の尾錠に通知などの機能をもたせようと言ったものになる。
通知や心拍数等のアクティビティの管理・確認等に加え、Suicaなどの電子マネーのお財布的な使いかも可能。
おそらくではあるが、モンブランに似た構想の商品(e-strapというらしい。写真があったので載せておく)があったかと思うが、あちらは入手性が悪く何ができるかもイマイチ分からなかったが、Wena3はSony製と言うこともあり、内容わかりやすく、また容易に購入することができる。

↑これが、e-strap デザインは悪くないと思う。

さて、実際に購入を検討したのだが、この商品さきほども書いたとおり、販売は基本的に尾錠の部分なので、時計の文字盤部分は、自分で用意する必要がある。

専用サイトに、専用の文字盤も販売しているが、これまでに使用してた自分のお気に入りの時計を活かす事ができることもポイントの一つ(実はここが最も優位な点かもしれない)。

また、時計に合わせて、バンドの素材もゴム製・革製・金属と3種類から選択することができる。ただし、Wena3を1つ買えば全てのバンド素材が使えるわけではなく、それぞれに購入が必要となる(アダプタみたいなものが出れば別だが)。また、それぞれの素材で金額も変わる。

今回は、時計文字盤部分は、安く耐久性に定評があるチープカシオのF91Wを使用することにした。
文字盤が、1,000円程度で、尾錠が30,000円というギャップも面白いと思った。
バンド部分は、ゴム製が良いかとも思ったが、ギャップを楽しむため、黒の革バンドを選択。バンドについては、標準では、22mm 幅の物が付属してくるが、F91Wのバンド幅が18mmだったので、別途バンドを購入した。

事前予約の段階で若干注文の変更等を行ったが、無事発売日当日に商品が届いた。


バンドが特殊で、最初は戸惑った。
そして、サイズが非常に調整しにくかった。
ポイントとしては、先に文字盤をつけてからサイズの変更を行ったほうが良い。

文字盤の取り付け方法は、NATOバンドのような取り付け方を行う。
つまり、バンド止めの金具の間を通して固定する形となる。
比較的大きなバンドを使っている時計であれば、容易にバンド固定金具の間を通すこと可能であると思うが、F91Wの場合は、元がそこそこ薄いラバーバンドのため、革素材を通すことは不可能だったので、取り付け位置を決めて、無理やりバンドを時計に押し付け金具を入れ込むという方法を取る必要があった。


なんとか取り付けが完了したら、次はアプリの設定となる。
説明書にかかれてあるアプリをダウンロードするが、なぜか旧モデルのアプリのダウンロードサイトに飛ばされる。そのまま、素直にダウンロードすると、デバイスが見つからない問題が発生する。
冷静にAppStoreで、Wenaのアプリを探すと、Wena3用のアプリが見つかりこちらをダウンロードしないと行けない。
流石に説明書に、使えないアプリの紹介をしているのは、Sonyへの不信感が上がってしまった。

アプリインストール後は、色々と設定をすることが可能となっている。
無事簡単なセットアップを完了し、数日使ってみたのだが、色々と問題が発生した。

まず、通知関係について。
これまでは、Apple Watch を使用していたので、基本的に iPhone に届く通知はすべてWatch側で受け取ることができていた。これは、iPhone側に来たものをお知らせするスタンスで動き的には問題ないと思っていが、このWena3は通知の種類の選択をする必要がある。
すべて通知というものが無いのである。
いちいち選択しないとダメなのが非常にストレスとなる。

次に、接続関係について。
iPhoneとは、Bluetoothで接続されているが、スマホと時計の関係上、机の上にスマホを置いてトイレ等に席を立つ場面は多々あると思う。その時、Bluetoothの圏外となるのが、一旦切断されると、その後接続の復帰が自動で行われていない事が発生。
復帰しないため、通知が一切届かなくなり、スマートウォッチの意味をなくしてしまう。
復帰するためには、Wena3自体の再起動が必要となり、1日に何度も再起動を掛ける必要があった。
これには、正直がっかりしてしまった。

次に、アクティビティについて。
アクティビティについては、あまり気にしたことなかったが、専用アプリでデカデカと表示されると気にせざる得ないので、ちょくちょく確認するようになった。
しかし、、、上記の接続関係もあってか、全くをもって記録が取れていない事があった。

次に、おサイフ機能について。
Wena3で対応している、電子マネーについては、Suica、楽天Edy、Quick Pay、iD等がある。比較的簡単に設定できるかと思っていたが、全くを持って設定が行えない。
この手のデバイスに手を出すぐらいなので、そこそこの理解力はあると思っていたが、Suica、Edyは、なんとか対応できたものの、Quick PayとiDは、どうしたらよいか?がしばらく分からなかった。

まず、Quick Payについては、未だにわからないと言っても良いのかもしれない。
そもそも、Quick Pay自体がVisaで使えない。私はVisaのカードしか持っていないので、最初から詰んでいたのだが、おそらく他のカードを持っていても分からなかったかもしれない。そして、驚愕なのは、QuickPay は、本年3月にモバイル版のサービスが終了するというのである。。。なんじゃそりゃ?

そして、iD。
はっきり言って、iDという名前が糞すぎる。
今回の件を調べようとしても iD なんて一般的過ぎて検索ノイズが多く、必要な内容にたどり付くことができない。結果的に docomo iD とかにすると、引っかかった気がするが、名前付ける人はもう少しネーミング考えた方が良いと思う。
横道にそれたが、iD を設定するには、クレジットカードのアクセスコードと言うものが必要になる。おそらく、カードの申し込みをする際に、ETC の申し込みと一緒にできるらしいのだが、記憶に無いため、別途申し込みが必要という情報にたどり着くまでに時間がかかってしまった。銀行系ならカードの変更依頼書を送ることで、モバイルiD対応のカードにすることができ、書類にアクセスコードが書かれているとのことだった。面倒なので申し込み用紙だけ貰って、結果対応していない。

この項目の締めくくりは、上記の設定には、iPhoneアプリが必要となるという点。
Androidユーザでも、Suicaは設定できると思うが、Edyその他についてはiOSのおサイフアプリが必要となる。ハッキリ言ってこの流れも糞だと思う。また、設定アプリも時代遅れのUIや、不親切極まりない使用感で、怒りがピークになりかけた。
アンガーマネジメントにより、数日に分けて対応したが、恐らく短気な人はスマホかWena3をぶん投げているのではないだろうか。。。

次、Alexaについて
これもAmazonのアカウントが必要でなぜか知らないがよく切れて、何度も設定が必要らしい。

最後にアプリ面で気になるのが、MAMORIOについて。
設定がどこにもないのだが、、、、一体。。。

悪い面ばかりではなく、いい面について。

電池の持ちについて
これは、非常に良い。一週間は余裕で持ちそうな勢いである。
Apple Watchが、3日程度で充電しないと行けなかったが、たった2日程度伸びる程度ではあるが、気分的にすごく楽になる。

次に、デザインについて。
これも、Webページを事前に見ていた事もあったと思うが、尾錠部分は悪くなく、自分好みの文字盤をつけれるという点も非常によい。
なにより、Apple Watchのシリーズ2の頃では、文字盤面の常時点灯が行えず、会議中に時計を触らないと時間が読めないことにストレスを感じていたが、開放されたのは非常に嬉しい。まあ、、、Apple Watch のシリーズの高いラインを買えば良いだけではあるが、文字盤の選択肢の幅の広さと金額面を考えるとWena3の方が満足度は高いと思う。

以上が、Wena3の感想である。
アプリ面が非常に出来が悪く、今後のアップデートで対応が期待されるが、それにしてもあまりにも酷い。幸いにして、現時点(2021年1月)では、売れているのか入手困難状態とのことなので、落ち着いて購入できる頃には、まともなアプリになっているかと思うので、気になる人は、購入検討してみると良いと思う。

なんとなく、昔のSonyのガジェット製品クリエ(PDA)を購入した時のワクワク感に似たものがあるのは気のせいだろうか。


0 件のコメント:

コメントを投稿